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エンタメの扉

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“ワンダー”のすすめ ー2ー

世界規模で活躍するシンガーソングライター、スティーヴィー・ワンダーの魅力について、今回も書かせていただこうと思います。1950年5月13日生まれのスティーヴィーは、先日の誕生日で63歳になりました。12歳でデビューしているので、その芸暦を年数で表せば「51年」ということになります。そして今もなお、第一線で活動しているわけですから、彼がしばしば「生ける伝説(リビング・レジェンド)」と評価されるのも納得ですね。

前回は彼のアルバム作品の中から1枚を選んでご紹介させていただきましたが、その中 に収録されている曲について、今回は少しだけ掘り下げてみたいと思います。

大ヒット!偉大なる先人へ捧げた、陽気なリスペクトナンバー

『Sir Duke(邦題:愛するデューク)』は、彼の曲の中でも、かなり日本人になじみのある部類に入るでしょう。つい最近も自動車メーカーのテレビCMに使用されていましたから、タイトルを知らなくてもこの曲の一部分を聴いたら、多くの人がすぐにわかるのではないでしょうか。

「パーパーパーパッ」のフレーズでにぎやかに始まるホーンセクション。そして、気持ちよく晴れた日の遠足やピクニックを連想させるような「ウンパ、ウンパ」の二拍子のリズム。老若男女問わず、もちろん国境すらも関係なく、全世界をハッピーにするために生まれてきたようなキャッチーで楽しいナンバーは、当時のアメリカの音楽チャートで2位(ポップス、R&Bの二部門)を獲得。イギリスのチャートでも2位を記録しました。

さて、スティーヴィーはこの曲の歌詞の中で何人かの音楽家を称えていますが、この曲のタイトルにもなったデューク・エリントンもその一人。自らのグラミー賞受賞の際に「(デュークは)アメリカに尽力した、もっと評価されるべき人」と彼の功績を称えています。デューク・エリントンはジャズ創成期の時代、大変に活躍した人物で、ジャズスタンダードと呼ばれる『A列車で行こう』『スイングしなけりゃ意味ないね』など数々の名曲を制作。のちにワシントンD.C.では、彼をデザインした25セントコインを発行したそうです。

スティーヴィーが自らの曲を通して偉大な先人達を称え伝えている。今度この曲を耳に することがあったら、彼の思いをこの曲からぜひ感じ取ってみてください。いつかスティーヴィーのことを称えた曲や、コインなんかがお目見えする日も来るのでしょうか。

作曲家として、ピアニストとしてジャズ界に多大な貢献をしたエリントン エリントンの肖像をあしらった25セントコイン

作曲家として、ピアニストとしてジャズ界に多大な貢献をしたエリントン(写真左)と、2009年にワシントンD.C.(コロンビア特別区)より発行された、彼の肖像をあしらった25セントコイン(右)。

ユニバーサルミュージックジャパンによるスティービー・ワンダー公式サイト
http://www.universal-music.co.jp/stevie-wonder/

オーサー阿多さん写真

Profile 阿多明彦(あた あきひこ)

プロデューサー。宮崎県出身。東京都内を中心に様々なプロデュースを行う。スティーヴ ィー・ワンダーの楽曲を様々なミュージシャンがパフォーマンスするトリビュートイベン ト「wonderlove live」は2003年から継続開催。今年十周年を迎える。

イベントサイトURL:http://so.wonderful.to/wonder/