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特集:あなたは大丈夫!? ストレスチェックで健康な職場づくりを

あなたは大丈夫!? ストレスチェックで健康な職場づくりを

近年、介護職員による施設入居者への虐待のニュースが後を絶ちません。同時にうつ病など心の病気を理由に仕事を辞めざるを得ないケースも頻発しています。これらはいずれも何らかのストレスに起因しているもので、現代社会が抱える一つの大きな問題でもあります。今回は私たちを取り巻くあらゆるストレスについて分析したいと思います。

ストレスの要因となるさまざまな要素

① 上司、先輩からの圧力。立場上弱い者であるがゆえの悩み

自分の上司や先輩から、仕事の精度や勤務態度などを注意されるのはよくある話。しかし罵倒したりなど、明らかに行き過ぎた態度で接する上司・先輩がいるケースが見られます。自分に落ち度があるのならまだしも、関係のないことまで追及されるなんてことも。立場上弱い後輩や若手社員は言い返すこともできず、叱られるがまま、ただ謝り従うばかり。これはいわゆるパワハラやセクハラに当たります。

② 流行の「モンスター〇〇」? 利用者とその家族からの圧力

利用者からの暴言や時には暴力などを振るわれるといったケースも見られます。初めは笑顔で受け入れたり、適当にあしらうことができたとしても、日々積み重なってくれば心にも重く響いてくるものです。また現場の実情を知らない利用者家族からのクレームにより、施設側がその対応に迫られるなど、日々の仕事を圧迫し現場職員の余裕を奪っているのも事実です。余計なトラブルを避けようと利用者への接し方が不自然なものになったり、従来のサービスができなくなってしまったりというのは困りものです。

③ 出世に伴う責任感の増大。真面目な人ほど陥る負のスパイラル

経験を積めば今度は後輩を指導する立場へ。中には若くしてグループ長やユニットリーダーなどのポストを任されたという人も多いことだと思います。初めは意気揚々と張り切っていたものの、上からの期待と下からの突き上げという板挟み状態に、徐々にプレッシャーを感じるようになってきます。責任から解放されたいと思っても、自分を慕ってくれる利用者の存在や、慢性的な人員不足から辞めるに辞められない状態に。

④「私情は持ち込まず」とは言ったものの… プライベート抱える不安

誰だって一歩職場を離れれば、妻であり夫であり、母であり父であります。そして家庭などプライベートで抱える不安がストレスとなり、仕事に悪影響を及ぼすことも考えられます。子育て、子どもの思春期、受験の問題。夫婦仲に年老いた両親の養育。若い世代で言えば、恋人との別れや独身でいることへ寂しさ。家庭内で起きていることほど他人には話したくないという人も多く、大きなストレスの要因ともなっています。

代表的なストレスの分布図

ストレスからくる代表的な心の病気

・うつ病

現代社会で最も増えている代表的な病気。憂鬱に感じる時間が長くなり、あらゆるものに対して不安を覚えたり、意欲の低下が見られる。夜寝られなくなったり、逆に朝早く目覚めてしまうなど身体的にも症状が出てくる場合も。

また落ち込む期間と、極端に明るくなる(ハイになる)期間を繰りかえる躁うつ病という症状もあり、こちらの場合はより重度な症状となるので、至急専門医の診察を受けたほうが良いでしょう。

・心身症

ストレスが原因で、精神面だけでなく身体面でも疾患が表れる症状を指します。症状はさまざまで、過呼吸やぜんそくなど呼吸器系、胃潰瘍、嘔吐などの消化器系から、メニエル病、けいれん、脱毛、インポテンツなど多岐にわたります。

・総合失調症

主に若年層(10~20代)に見られる症状で、妄想や幻聴などによる興奮状態に陥ります。こういった精神状態は本人に自覚症状がないため、家族など周囲の人が気を配っていないと発見できないこともあります。なお先天的な要素も関係しているようです。

・人格障害

その人の性格が常軌から逸脱し、社会生活に影響を及ぼす状態を指します。人を避けるようになったり、言動が一貫していないなどの症状が出ます。こちらも人格が形成される若年期のころに多く発症します。

ストレスチェックの義務化
~雇用主による職員へのメンタルケアが求められる時代に

2014年6月に労働安全衛生法の一部が改訂され、各職場におけるメンタルヘルス対策として、新たに「ストレスチェック制度」が創設されました。

ストレスチェックはオンラインによる回答形式が基本となりますが、厚生労働省は、各事業者に対しマニュアルやテキストの配布、産業医や保健師による研修の実施をはじめ、電話による相談窓口を設けるなどの充実を図っています。このストレスチェック制度は義務なので、より厳密なメンタルケアが雇用主には求められることになります。開始は2015年12月です。

また現場職員でも気軽に無料で利用できる電話相談口やWEBサイトでの簡単なストレスチェックも受けられます。少しでも気がかりなことがあれば積極的に利用してみましょう。

●5分でできる職場のストレスチェック(厚生労働省)

http://kokoro.mhlw.go.jp/check/index.html

●相談窓口

「働く人の悩みホットライン」(一般社団法人 日本産業カウンセラー協会)

03-5772-2183

開設時間:月~土 15:00~20:00(相談時間は30分以内、通話料金は相談者負担)

「いのちの電話」(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)

http://www.find-j.jp/zenkoku.html

※上記URL内、お住まいまたは近くの都道府県の団体までお問い合わせください。

「こころほっとライン」(厚生労働省)

0120-565-455(フリーダイヤル)

開設時間:月火 17:00~22:00、土日 10:00~16:00(祝日、年末年始を除く)

●改正労働安全衛生法について(厚生労働省)

http://kokoro.mhlw.go.jp/etc/kaiseianeihou.html

※注:上記アドレス、連絡先等は2015年9月現在のものになります。急な変更、閉鎖等に伴う損害につきましては、当方は責任を負いかねますのでご了承ください。

文/リブアップワーカー編集部