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現場で使える!今昔百科事典

歴史、文化、流行などを今に紹介する「今昔百科事典」。現場で利用者たちとの共通の話題づくりに役立ててほしい

シルバーウィーク

シルバーウィークイメージ

秋の大型連休到来! 敬老の日と秋分の日。それに国民の休日を合わせた「シルバーウィーク」が誕生したのが2009年。5月のゴールデンウィークに対抗した政府の政策の1つですが、今回は各祝日がどんな日なのか、おさらいしてみたいと思います。

History

敬老の日(9月第3月曜日)

2015年9月カレンダー

2015年のシルバーウィークは、土日と合わせ5連休!

長年社会に貢献してきたお年寄りを敬おうと制定された「敬老の日」。介護施設で働く皆さんにとっても、1年のうちで最もなじみの深い祝日ではないでしょうか? 本来は9月15日でしたが、政府による「ハッピーマンデー制度」により、2003年から第3月曜日に固定されました。

その発祥は1947年(昭和22)、兵庫県の多可郡(現:多可町)野間谷村。当時の村長らの発案により、その土地で地域の発展に尽くしてきたお年寄りたちを労おうと敬老会を開いたのが始まりです。その後活動が県内に広まり、「子どもの日」や「成人の日」があるのに老人の日が無いのはおかしい! という機運が高まり、1965年(昭和40)、正式に国民の祝日として認定されました。

Trivia

秋分の日(9月23日)

固定ではなくなった敬老の日だけど、秋分の日は9月23日で変わらず! そう思っている方も多いとは思いますが、厳密に言えば、秋分の日も前後する可能性があるんです。

難しい話は省きますが、太陽と地球の位置関係(太陽の軌道と地球の赤道からの垂直線が交わるタイミング)で「春分」と「秋分」が決められます。春分および秋分は国立天文台により発表され、その結果「春分の日」と「秋分の日」が決まるのです。

ところが軌道が交わるタイミングには少しずつ誤差が生まれるため、これらの祝日も前後する可能性があります。1979年(昭和54)の秋分の日が24日だったのを最後に、ずっと23日が続いていましたが、2012年(平成24)は22日でした。秋分の日が22日になるのは1896年以来とのことで、実に116年ぶりに前倒しとなった非常に珍しいケースでした。

Trivia

日本人は働き過ぎ! ではない…? 欧米諸国に比べて多い祝日

「日本人は働き過ぎ! もっと休みが必要だ!」という声をよく耳にしますが、意外と欧米各国に比べ、祝日の数が多いのです。カレンダーを数えてみると、日本は年間15日の祝日があり、プラス正月休みとお盆休みの連休が数日あります。

アメリカの祝日は独立記念日や戦没者祈念日、退役軍人の日など戦争とリンクした休日が多いのが目立ちます。ヨーロッパ諸国では宗教(キリスト)由来の祝日が目立ちますが、いずれの国も日本ほど多く祝日は存在しません。

ただ欧米各国では、個人が「ホリデー」と呼ばれる1~2週間単位の長期休暇を年に1~2回取る習慣があるため、年間を通しての休日は日本より多いのです。連続した休暇が多い欧米と、単独での休みが多い日本。シルバーウィークの誕生も、長期の休暇を取らせることにより旅行や観光地に行きやすい条件を整え、経済効果を狙う日本政府の戦略の1つなのです。