トップページ > 現場で使える!今昔百科事典 第14回

現場で使える!今昔百科事典

歴史、文化、流行などを今に紹介する「今昔百科事典」。現場で利用者たちとの共通の話題づくりに役立ててほしい

伊勢志摩

ー伊勢志摩ー

5月26・27日に三重県の伊勢志摩で首脳会議(伊勢志摩サミット)が行われます。先進国7か国(G7)の首脳が一堂に会し、世界の経済や貿易、環境・エネルギー問題などさまざまな課題について話し合う重要な場でもあります。今回はサミットで大きな注目を集めている伊勢志摩の観光名所や文化などをご紹介いたします。

History

伊勢神宮

伊勢と言えばまず思い浮かぶのが「伊勢神宮」。ところがこれは通称で、正式名称は「神宮」と言います。宮社は伊勢市を含め4市2郡に広がりその数合計125にもおよびます。

20年に一度行われる「神宮式年遷宮」は、御神体を神宮へ遷宮する日本で最も重要な祭りとも言われており、この大祭に合わせて殿舎などの建物もすべて新築されます。もちろん宇治橋(トップ写真)も例外でなく、式年遷宮が行われる4年前に架け替え工事がスタートします。この宇治橋は俗界と聖界との架け橋とも呼ばれ、橋の両側に据えられた鳥居は、建て替えの際に不要になった旧殿舎の柱をリサイクルしてできています。

History

真珠島

伊勢湾に浮かぶミキモト真珠島

養殖真珠発祥の地。ミキモト真珠島

伊勢市と志摩市に挟まれた位置にある鳥羽市。鳥羽市は真珠の製造で有名な「ミキモト真珠」の真珠島が存在します。近鉄鳥羽駅から徒歩約5分。伊勢湾にせり出した出島には真珠のミュージアムやミキモト創業者・御木本幸吉の生涯をたどった記念館があり年間を通して観光客で賑わいを見せています。

島内には真珠を購入できるショップや、海女(あま)によるアコヤ貝採取の実演なども行われています。現在は養殖技術の進歩により人力で海に潜り貝を採取する必要はなくなりましたが、このような日本の伝統漁のパフォーマンスを一目見ようと大勢の外国人客が訪れるようになりました。

三重県は真珠の生産量も全国でトップクラスを誇っており、統計を取り始めた1971年(昭和46)以来、一度もベスト3圏外へ落ちたことがありません。冠婚葬祭の身だしなみに真珠の装飾品は必要不可欠なものですが、今も昔も、美しく光るその白い輝きに多くの女性が魅せられているのです。

Keyword

碧志摩メグ

三重県志摩市非公認海女萌えキャラクター「碧志摩メグ」(C)Maribon

2次元の観光PR大使「碧志摩(あおしま)メグ」

伊勢志摩は南海に面した温暖な気候に恵まれていることもあり、「伊勢エビ」をはじめさまざまなグルメを楽しむことができます。これら魚介類の採取や、前述の真珠の養殖でも活躍した海女。古くから日本に存在する歴史ある職業ですが、昨年この海女をモチーフにした“萌えキャラ”「碧志摩(あおしま)メグ」がちょっとしたニュースになりました。

地域PRや広報などのグッズに使われたり、イベントの舞台に登場したりと地元の発展のために貢献しているキャラクターですが、2014年の発表当時「露出が多くて不快」「女性を軽視していて下品」など批判の声が聞かれました。

しかしアニメ好きなど一部の人たちからは支持を集めておりその評価は賛否両論です。地元出身者らしく三重弁をしゃべるところが、どうやら県外のマニアの心をくすぐるようです。実はこのような「ご当地萌えキャラ」は全国で徐々に増えており、日本のサブカルチャー文化の浸透を感じさせます。