トップページ > 現場で使える!今昔百科事典 第6回

現場で使える!今昔百科事典

歴史、文化、流行などを今に紹介する「今昔百科事典」。現場で利用者たちとの共通の話題づくりに役立ててほしい

ーバレンタインデー

バレンタインデー

2月14日はバレンタインデー。チョコレートを贈り、気になる人へ気持ちを伝える大事なシーズン。今回はバレンタインデーの歴史やチョコレートにまつわる話をご紹介します。

History

愛を説き貫いた、司祭バレンティヌス

バレンタインデーは、西暦3世紀に生きたキリスト教司祭「バレンティヌス」が由来です。当時のローマ帝国皇帝クラウディウス2世は戦時での士気低下を懸念して、兵隊である若者たちに結婚禁止令を出していました。そんな状況を見かねたバレンティヌスは内密で結婚を認めていましたが、これが皇帝にバレてしまいバレンティヌスは捕らえられてしまいます。挙句にキリスト教からの改宗を迫られますがこれを固辞。ついには処刑されてしまいました。

彼の死後、ローマ帝国の崩壊とともに次第にキリスト教が復権していきました。そしてキリスト教徒たちは、愛を説き、権力にも屈しなかったバレンティヌスをたたえ、彼の命日である2月14日をバレンタインデーに制定しました。

History

製菓メーカーとデパートの陰謀? 日本のバレンタイン商戦

バレンタインデーと言えば、当然のようにチョコレートを男性に贈るのが慣わしになっていますが、実はこの習慣は日本独特のものなんです。

1950年代後半に、日本の製菓メーカーが大手デパートとタイアップで「バレンタインデーには好きな人にチョコレートを贈ろう」と大々的にキャンペーンを行ったのが始まりです。いくつかのメーカーが同様のキャンペーンを行ったため、どこが起源であるかは諸説ありますが、この販促が長い年月を経て定着した結果、現在のバレンタインデー商戦が繰り広げられているわけです。

なお本家ヨーロッパやアメリカではチョコレートを女性から男性にあげるといった習慣はなく、メッセージを書いたバレンタインカードを男女がお互いに贈るというのが一般的です。これはバレンティヌスが処刑される前に、カードにメッセージを綴り看守の娘に宛てたことが由来で、長い時を経た今でもカードを贈るという習慣が根付いているようです。

宗教的な行事として認識されている欧米に比べると日本のバレンタインデーはちょっと不純(?)と言えるかもしれません。好きな人にチョコレートを贈るときは、誠実で従順なバレンティヌスの心を思い出して渡してみてはいかがでしょうか?

エミルス・グスタフスの「ジュエリー」

エミルス・グスタフスの「ジュエリー」(24個入り)。名前のとおり宝石のようなきらびやかなチョコレートたちに購買意欲がそそられる。

Keyword

アベノミクス効果? 2014年は「本命チョコ」で「高級志向」

2014年のトレンドは、ずばり“高級志向”だそう。デパート各社は義理チョコなど大量販売の安いものよりも、“本命チョコ”にターゲットを絞り商品を展開していく模様。

銀座の松屋では、ラトビアのチョコレートメーカー「エミルス・グスタフス」の「ジュエリー」を販売。お値段は24個入り1万8900円! また同店では5000円以上のチョコが商品全体の2割を占めるそうな。一方西武・そごうでは、金箔をあしらったハイヒール型のチョコ「カカオ サンパカ」(1万2600円)を販売。素敵な王子様が迎えに来てくれるための先行投資だと思えば決して高い買い物ではない……はず。