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現場で使える!今昔百科事典

歴史、文化、流行などを今に紹介する「今昔百科事典」。現場で利用者たちとの共通の話題づくりに役立ててほしい

母の日

母の日イメージ

5月の第2日曜は母の日。いつもお世話になっているお母さんへ、カーネーションやプレゼントを贈ったり、また子どもたちから贈られたりするのはいつになってもうれしいもの。今回は母の日にまつわるエピソードをご紹介します。

History

起源は17世紀のイギリス~19世紀アメリカ

17世紀のイギリス。イースター(復活祭:イエス・キリストの復活を記念する日)の40日前の日曜日に、出稼ぎ労働者たちを親元に里帰りさせていたことが母の日の由来とされています。

時を経て19世紀アメリカ。母親を亡くしたアンナ・ジャービスという少女が、生前に母親を敬い感謝する機会を設けようと提唱しました。アンナの母親アンは、南北戦争で負傷した兵士たちを敵味方関係なく救済する社会活動家でした。やがてアンナの意志がアメリカ全土へと広がり、1914年(大正3)、時の大統領ウッドロウ・ウィルソンが5月の第2日曜日を「母の日」に制定し国民の祝日としました。それ以降、全世界へと広まっていきました。

Trivia

世界各国で母の日は異なる

アメリカをはじめカナダ、オーストラリア、ブラジル、イタリア、ドイツ、中国など多くの国が5月の第2日曜日を母の日に制定しています。ところが母の日は国によって異なります。

上記起源の理由から、イギリス(とアイルランド)では四旬節※の第4日曜日に制定されており、大体毎年3月中に行われます。また日にちが固定になっている国もあり、例えば旧ユーゴスラビア圏の国々は3月8日。中東諸国では3月21日に制定されています。世界中で最も早い国はノルウェーで2月の第2日曜日。最も遅いのはインドネシアで12月22日です。その国の行事や祝日との兼ね合いで決められているケースも多いみたいです。

現在の日本も5月の第2日曜日に制定されていますが、当初は3月6日が母の日に制定されていました。これは皇太后(香淳皇后)の誕生日を母の日としたためでしたが、1947年(昭和22)に他の多くの国と同様に現在の日に改定されました。

※四旬節(レント)…イースター前日から46日前までの期間を指す

Keyword

カーネーションの花言葉いろいろ

母の日に贈る定番の花カーネーション。これは先述のアンナ・ジャービスが母の祭壇に、母の大好きだったカーネーションを手向けたことが始まりとされています。

色とりどりのカーネーションは、その色によって花言葉が異なります。一番ポピュラーな真紅は「真実の愛」。ピンクは「感謝」。紫は「誇り」。白は「私の愛は生きている」。白はどちらかというと故人に対して捧げるニュアンスが強いようで、アンナが母に捧げたカーネーションも白でした。また一つ注意したいのは黄色。黄色のカーネーションは「軽蔑・嫉妬」で、よほどのことがない限り贈らない方がいいでしょう。黄色の花はカーネーションに限らずややネガティブな意味を持つものが多いようです。

最近は品種改良で青いカーネーション(花言葉:永遠の幸福)もよく見かけるようになり、実にたくさんの種類・色の花が店頭を彩っています。みなさんもお母さんへの気持ちを花言葉と一緒に伝えてみてはいかがでしょうか?